2005年 11月 03日
「愛犬のこと。」
「私は、犬を飼っています。」 ”冬至 ”と言う名前の ♂のミニチュア・ダックスフンドです。 「お馬鹿ちゃんだけど、カワイイ奴です。」 「生意気だけど、お利口さんです。」 「世話が焼けるけど、甘えん坊です。」 「憎たらしい奴だけど、愛くるしい奴です。」 飼い始めて、そろそろ一年半です。 でも、今、冬至とは別々に暮らしています。 今年の12月に劇団復帰するまでは、 一緒に暮らしていたのだけど、 お芝居と遺る★との二足の草蛙は忙しく、 他にも色々と事情があって、 冬至の面倒を見る事も ままならなくなってしまったので、 仕方なく 知人に預かってもらう事にしました。 「その方が冬至も、一人で寂しくないと思ったから。」 実際、預かって下さっているお宅は 家族で暮らすお家なので、 常に家の中には、家族の誰かが居て下さってる状態なんで 冬至も殆ど留守番をする事がなくて ストレスを溜め過ぎる事もないと思います。 冬至には、3週間に一度ぐらいの割合で 会いに行っています。 私が、知人宅を尋ねると 冬至は、ハイパーマックスに喜んで 「思わずウレションをする始末であります。」 そんな冬至の言い分は、こうだと思います。 『げしちゃん、 今のお家はね、 みんな温かく世話をしてくれてとても楽しいよ。 夜は、毎晩パパさんと一緒に寝るんだよ。 中学生のお兄ちゃんが、散歩に連れてってくれるよ。 まだ2歳の、孫娘のひ〜ちゃんと友達になれたよ。 お爺ちゃんと、お婆ちゃんが、可愛がってくれるよ。 ママさんがいつも、僕を抱っこしてくれるよ。 安心してね。 毎日ワンワン吠えて、 走り回って、いっぱい遊んで、 平和に暮らしているからね。 時々、イタズラしちゃって お利口に出来ない時もあるけれど、 げしちゃんに心配かけないように、 いい子でいるようにしてるよ。 だから、げしちゃんは 安心して、歌やら芝居やら お仕事を頑張ってワン。』 ・ ・ ・ ・飼い主の私には、冬至の本音が分かる。 『でもね......でもね......げしちゃん。』 『ホント言うとね。 言わないけれど.........ホント言うとね..........。』 『淋しくないけど・・・・寂しいんだ。』 『げしちゃんと一緒に暮らせなくて・・・・ ほんのちょびっとだけ、寂しいんだぁ・・・・。』 実は、------------ 冬至は捨て犬です。 前の飼い主に、赤ちゃんの時に虐待され 挙げ句の果てに、捨てられた犬なのです。 「前の飼い主は、何の為に冬至を買ったのでしょうか??」 前の飼い主だった、こいつの事は 話したくもないです。 とにかく、捨てられてしまった冬至を 私が拾って育てる事となり 私が引き取ってからは、 冬至も少しずつ元気になっていってくれました。 引き取った直後は、冬至も幼く、 精神的にガタガタの状態で、 あまりに虚ろな状態だったもので。。。。 でも普段、冬至がおいたをして、 私が叱ろうとすると 冬至は、 いつも物凄く怯えた瞳をして 逃げて、隠れて、 「やめて欲しそうに震えていました。」 冬至の頭の中からは、 虐待された辛い記憶は、 決して消える事などないのでしょう。 だから、その虐待の事を思うと とても冬至が愛おしくなって、 ムツゴロウさんばりに、いい子いい子してあげてました。 何もなくても、ヨシヨシしてあげてました。 おしっこが上手に出来なくても、撫で撫でしてあげてました。 言う事を聞かなくても、高い高いしてあげてました。 「今でも勿論、私は冬至を愛しています。」 「離れていても、いつも冬至を想っています。」 飼えなくなって、 飼い主の自分勝手な都合で よそのお宅に預けているくせに、 キレイ言をぬかす、自分が腹立たしいですが..... 「それでもやっぱり、冬至は私の愛犬です。」 冬至は、いま親切な知人宅で 大事に育てられていて、 あのまま生活時間が不規則な、 私と過ごしてたよりかは、 ちゃんと面倒も見てもらえてるし ぜったい幸せにちがいないと、思っているのですが、、、、 「もしかしたら冬至は・・・・。」 「私に・・・・捨てられたと思っているのかな・・・・。」 前の飼い主に捨てられて、 また、私にまでも捨てられてしまったと感じているのかな・・・・。 『僕は、要らない犬だワン。』 冬至。あなたを傷つけてゴメンナサイ--------------。 「お前は、要る犬だからな。」 「要るからな。絶対に要るからな!!」 「だからもう自分の存在を、 否定したりしないでくれ。」 今は、時間が許す限り冬至に会いに行き 冬至の近況を、ちょくちょく電話で聞く様にしています。 「冬至は、毎日すくすくと健康に育っているそうです。」 預かって下さっているお宅には、 とても感謝しております。 冬至を預けたのが、 このお宅で良かったなぁと思いまくりです。 12月は22日は、冬至の誕生日です。 クリスマスも近い事だし、 「プレゼントを用意して、 会いに行ってやろっと。」 こいつの好物は、ヌイグルミなんすよ。 ヌイグルミが大好きだなんて、ホント甘えん坊な証拠ですよね。 離れていても、 これからも冬至を大切にしていくぞ。 宣誓。”夏至は冬至を優しく包み込みます。” 2005・10・22
by ill621
| 2005-11-03 19:43
|
イル
ことあるごとに、更新してゆきます。 ★★ PROFILE
『痛みが居るから、歌が要る。』
2003年秋より音楽制作活動をスタート。2004年2月29日(閏年)、赤坂・氷川神社の境内にて1stライヴを行う。以後9回のワンマンライヴを都内ライヴハウスにて行う。 2004年9月、1st maxi single 「白いる。」発表。2004年12月、1st album「命日。」発表。2006年10月、2年振りのmaxi single「青いる。」を発表。 愛と死は恒に表裏一体であることをヒリヒリとした感性で描いている。それは、痛いのに優しい、孤独だけど温かい、不思議なエネルギーに満ち溢れた音楽。 CDは、On Line Shop で、試聴・ご購入頂けます。 ▼Official Website 検索
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