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2006年 02月 15日
「紫色の人と灰色の人。」
「紫色の人と灰色の人。」

私達は、特殊な人種です。

世の中には、こっち側とあっち側とがあります。

あっち側の人口に対して、こっち側の人口は、あまりに少ないです。

少数派の意見は無力です。

だから私達が、大多数のあっちの人に向けて、

「痛い。」と言っても、

あっちの人達は、一体何がどう痛いのか分からず、

顔をしかめます。

話が通じません。

そして、だいたいが、遠のいていきます。

理解してもらえません。

いつもそうです。

ただでさえ、こっち側の人数は少ないのに、

あっち側が陣取る世界で、

私達は、はじかれて

「ますます孤独です。」

こっち側の人間は、変わり者の集団です。

ただ変わっているだけでなく、

愛に対しても、過剰なくらい敏感な人達ばかりです。

そういう体質みたいです。

私達は、傷つきやすくて、傷だらけです。

「よもや助けて。」

こっち側の人間は、あっち側に行きたがります。

だけど、あっち側の人間は、こっち側の人間を苦手とします。

あっち側の人間は、あっち側の人間を好きになります。

なのに、こっち側の人間は、あっち側の人間を好きになってしまいます。

そういうサガなのです。

理不尽ですが、

常に普通の人になりたがっている私達は、

あっちの世界の人に憧れを抱いてしまうのです。

どうせ嫌われてしまうのが、おおよその見解なのに、

一縷の望みを、この悲しい人生に託して。

死にもの狂いで、あっちの人を愛してしまいます。

「何て空しい生き物なのでしょうか。」

戦場に死ににゆくようなものです。

不公平です。

こっち側の人間同士は、

互いの痛みが手に取るように

分かりあえるので、

毎日、傷を舐め合って暮らしてはいますが

所詮は、こっち側の人間同士。

「あっちの世界に行きたい。」と、

肩を寄せ合い、泣き合うぐらいのものです。

私は、「自分を責めます。」

消滅したい・・・・

生きていて、なんになるの?

どんなに願っても、

どんなに愛しても、

私達は、

あっちの世界に行けないのに。

あっちの人間になれないのに。

あっちの人から、拒否されてしまうのに。。。

何故、生きているの。

悲しくて仕方がないのに。

苦しみの申し子として、

苦しむために、生き続けていく事などに

意味などあるのだろうか。

だけど、それでも頑張って、

果敢に生き続けていけば

こっちの世界にうまれてきてしまった事が

報われる日が、来るのだろうかな・・・・

「わからない。」


どうしたらいいか、


遺る★のそばで、

己に疲れきった、こっちの世界の人が

ぼそりと、つぶやいた。

「もう死にたい。」


僕も同じことを思っていた。


「出来ることなら、そうしたい。」


できることなら ・ ・ ・ ・ 。


だけど、もがきながら、なげきながら

私は、明日も、こっちの世界で苦しみながら生きてゆく。


いつか、生からも死からも解放される日を信じて。


もし本当に、そんな日がきたら

もう誰も、私達を笑わないでください。

それから同じ目線で、私達を見てください。


今度うまれてくる時は、

あっちもこっちも関係ない世界に生まれてきたいなぁ ・ ・ ・ ・ 



2006 ・ 2 ・ 19   
by ill621 | 2006-02-15 23:46


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