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2005年 04月 13日
「来い。」
「来い。」

ビアンカの台詞の中で、一番感情のこもる台詞を述べると
この台詞です。

 「どうして ・ ・ ・ ・どうして私が、あんたの言葉ひとつで、
  こんなに幸せにならなきゃいけないのよ ・ ・ ・ ・。」

生まれて初めての救いじみた恋。
愛おしくてたまらない片想いの男性、ムトー・ヨウ へ向けた台詞。

この台詞を、吐いている時、
究極にビアンカという役を体現できるのでした。

 「切なくて、遣る瀬なくなる位に、ズキズキする。」
 
どんなに愛しても伝わらない気持ちーーーーーー。 

「 胸の中にあった、つんけんの種が裂けて、
   胸を突き破って、ピンクなものが発芽していってる感じでした。」
  
叶い難い愛が発芽したから、発芽には痛みを伴うのだけど、
ビアンカの中で、温かい華が咲こうとしている紛れも無い事実。

あなたがいなくても、この胸の上で温かい華は咲いて、
 
華が枯れた後でも、また種となって思い出は染み渡る。

いつの日にか、その種から
今度こそ幸せな種が咲く事を、一途に祈れば、

「染み渡った切なさの中にある、
 恋の素晴らしさが、優しく優しく溢れてくる。」

結局、ビアンカのムトーへの想いは
報われる事はないまま封印されるのだけれど、

 「彼を愛した事に、後悔が見いだせない。」

だから、愛する恋に決着だってつけようと。

失恋を受け入れた。

人それぞれに、人の愛し方、想い方
恋の仕方、失恋から立ち直る方法は違うけれど、

ビアンカの恋は、ビアンカの閉じていた扉を
確実に開いてくれた恋だったから、

彼女は、最後。  自分らしく、つっぱりきった。

よくないけど、これでいいんだ。  そう心に言い聞かせて。

 「どうして ・ ・ ・ ・どうして私が、あんたの言葉ひとつで、
  こんなに幸せにならなきゃいけないのよ ・ ・ ・ ・。」

遺る★が、一番好きだったこの台詞が、
ビアンカという女性の、

切なさの極み。

魅力の象徴。  であったと、私は思います。

 「・ ・ ・ ・ビアンカは、悲しいんじゃないんだよ。」

 じゃあ、何?

 「う〜〜ん 、何だろ? ?」   「哀しいとも違うような・・・・。」
     
 「クルシイとも違うような・・・・。」   「ニクイとも違うような。」 

「やっぱ、 『うれしい』・・・・なのかな !? 」  

 「うん。 そうだな。」           『うれしい』 だな・・・・・・・・きっと。」

せっかくだから、そういう事にしておこう。 

どうせだったら、そういう事にしておこう。     置こう。

                                                      2005・3・12
by ill621 | 2005-04-13 15:17


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